先日、チェッカーズベストを聞きながら「どうやったら、このベストにあわせてかっこよく歩けるか」を試していたわけですが、歩くこと関係なしに「ワンダラーっあ〜」のところをちゃんと叫ぶのが、結局一番楽しいという結果になりました。
で、そんなチェッカーズとともに歩いていたわけですが、そんなことをしていたら、いや、そんなことをしていたからこそ、出会ったのかもしれない。
そんなおはなし。
もう寒くはない、ある昼下がりの風がそこそこ強い水曜日。
チェッカーズが私の脳を刺激するので、リズムに合わせて歩いてみたり、ステップを踏んでみたりする。
そんな最中、ふと車道を挟んだ反対側の歩道に目をやると、最近ではあまり見なくなった野良犬(ノラワン)が闊歩している。
そのノラワンは、中型犬クラスで多分雑種。
捨てられて時間が経っているのか、冬をせいで、食べ物にあまりありつけていないのか、冬を乗り切ったために、脂肪がかなり減ってしまったのか、ガリガリな体型のご様子。
とは言え、人を怖がることなく、あまり人の存在を気にせず、堂々と歩いている姿が、なかなかにかっこよい。
ノラワンは、この私、チェッカーザーと平行して歩いていたんだけれども、ここは幹線道路との交差点で赤信号になり、不安が生じる
「あいつ止まらないよな・・・」と。
予想に反せず、赤信号でも止まらないノラワン。
てくてくと、余裕の信号無視。
しかし、車は来ない。
うまい具合に幹線道路に入っていく車がないという奇跡。
「そう、そのまま横断歩道を真っすぐ行くのよ!」
と、ハラハラしつつ、見ているチャッカラーのあっし。
横断歩道を渡りきったら、まっすぐ行くのか、左に曲がるのか、どっちなのか!
と思ってたら、なぜか車道を左折。
多くの車が信号待ちしている車道の真ん中を。てくてく歩き出すノラワン。
その堂々とした姿に、あれこそが、「我が道を行く」の真骨頂だなと思ってしまった。
そして、そのまま、車道すすみ、見えなくなってしまったノラワンさん。
ご飯を求めて歩いていたのか、何を求めて歩いていたのか。
チェッカーズを聞いて、小気味良く歩いている自分との差を感じずにはいられない。
車道に消えたあとのことは、よくわからないけど、車に轢かれていないこと、保健所に連れて行かれて殺処分になっていないことを願うばかり。
野良になったのはどんな経緯なのかわからんけど、それでも、胸を張って生きているノラワンさんとの出会いは、なかなかに特別な思いを抱くことができたのでありました。
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