【COBOL 読み2-8-1】無駄を無にしないEXIT PERFORMの意識の高さ

🧩今日の学び
EXIT PERFORMは無駄ではなく、本来の動線を残す“意図の見える余白”。
・実行されない行も、読み手に正しい文脈を伝える設計要素になる。
・COBOLの可読性思想を理解することで、ループ制御の判断がより的確になる。

係)よし、今日のテーマは前回から引き続きのこれだ。

——EXIT PERFORM

ほれコードだ。

       MOVE 1 TO CNT.

       PERFORM UNTIL CNT > 10
           DISPLAY "COUNT: " CNT
           IF CNT = 5
               DISPLAY "Reached 5, exiting loop."
               EXIT PERFORM
           END-IF
           ADD 1 TO CNT
       END-PERFORM

       DISPLAY "Loop finished.".

EXIT PERFORMの本質:抜けた先に“残るはずの動線”

な)なんすかこれ?
EXITが出てきてPERFORMから抜け出すって感じはわかって、10回ループってのわかります。
でも、CNTが5になって、EXIT PERFORMで抜けちゃったら、その下いらないんじゃないの?

むだっすか!バブル世代の無駄が美学ってやつっすか!10,000円出して、1,000円札を買うってやつっすか!

係)それは無駄じゃなくて、バカだろ。
それおれのこといってんのか?泡立てんぞ。

な)うわっ、怒った!?係長、生クリーム泡立てて角が立った!クララが立った!とか言ってる場合じゃないですよ!

係)うるせーよ。

な)えー、ハイジとかド世代でしょー。かまってくださいよー。

係)だから、うるさいっての。

いいか、確かにPERFORMを“抜ける”から下のADD 1 TO CNT実行されない

でもそれは“無駄”じゃなくて、意図が見える余白なんだ。

動かない行が示す文脈:意図が見える“余白”の役割

な)意図が見える余白?

俺はあいつのために戦う!
(しかし俺はもう立っているのがやっとだ、しかしそれでも!)

みんないくぞ!

みたいな行間的な?

係)……誰と戦ってんだよ。

な)己と!この腐りきった世界と!怖い顔なだけの係長と!

係)最後のいらねぇだろ。それに怖い顔だけってなんだよ、だけって!

はぁ……まぁ、だいたい合ってる。

な)え、マジすか!?

係)“意図が見える余白”ってのはな、動かなくても「そこに本来あった動線」が見える状態のことだ。

たとえば、この行

ADD 1 TO CNT

これはループの正常進行を示す行だ。

EXITで抜けると実行されないけど、「本来ならここでカウントが進む」っていう文脈の証拠になる。

な)おぉー、まさかCOBOLにポエム要素があるとは…。

“書かれたけど動かない”

グラウンドにはいるけど、もう動けない俺。でも試合は進んでしまう。噫無情。

係)詩に寄せてるだけだろそれ。

プログラムってのは読む人のための構造ってことだ。

コスパ時代に逆行する美学:沈黙で伝えるロジック

な)なるほど!!

動かなくても“文脈”を残すことで、次の人が「あ、ここで抜けたんだな」ってわかるんすね!

係)なんかいきなり興奮したな…

な)だって、びっくりですよ!
完全に無駄じゃないですか!
でも無駄じゃなかった!ってのは今まで考えたことないですよ!

このコスパ、タイパ言われる時代に!全部を否定!かっこいいっす!

係)そうだ。だから“無駄”じゃないってことだ。
「沈黙で伝えるロジック」ってやつだ。

おむすび

係)お前もコスパとか重視するのか?

な)えー、コスパとかタイパとかいっちゃたら、おれクビになっちゃいますよ…。
反対デモで皇居外苑を闊歩したいですよ!ゆっくり歩きたいですよ!

係)勝手に一人で闊歩して職務質問受けてろよ!

ま、コスパとかぬかして仕事しないやつより、マシではあるが。

な)マジですか!だったらラーメンとカレーでいいっすよ!あ、カレーはカツカレーがいいっす!目玉焼きもつけてくださいね!

係)別に褒めたわけじゃねーよ。なんで奢らなきゃならねーんだよ。

そもそも、マイナス10,000ポイントがマイナス9,999ポイントになっても変わりはないだろうが。

な)ええー!だって、一桁も違うんですよ!大きな違いですよ!

係)お前のポジティブさには勝てねーよ…はぁ。

係長のワンポイント

EXIT PERFORM は“今この瞬間だけループを抜ける”ための脱出ハッチだ。
実行されない行が残っていても、それは“本来の進行ルート”を読者に示す大事な手がかりになる。
ADD 1 TO CNT のような“正常ルート”を敢えて残すことで、どこで意図的に離脱したかが一目でわかる。
削ればスリム、残せば文脈──COBOLは後ろの人のためにロジックを残す文化だ。
動かなくても意味がある行、それがEXIT PERFORM周りの“意図が見える余白”だ。

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